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鉄の処女は男の子に恋してる

今回はモンスター娘もの。
けどこのモンスター娘をヒロインにした作品は少ないんじゃないだろうか。

ジャンル…ファンタジー、アイアンメイデン娘

以下本文


 アイアンメイデン娘。
 同名の拷問器具をモチーフとして作られた人造淫魔。
 外見こそ変わらないが、内側にはトゲの変わりに固形とも液体ともつかない淫肉がびっしりと張り付いている。
 そして中に閉じ込めた男性をその淫肉で愛撫し絶頂させ搾精するという、それはそれは恐ろしい淫魔。
 …だったはずなのだが。



「おーっす。メイー、遊びに来たぜー」
「あ、リック♪いらっしゃーい♪」
 アイアンメイデン娘は遊びに来た少年を快く迎えていた。
 しかもメイと愛称までつけられていて、かなり親しげだ。
「今日はさー、おもしれー事があったんだ」
「何々?聞かせて!」
 まぁ遊ぶと言ってもアイアンメイデン娘は基本的に動けないのでもっぱら気の向くまま会話するだけなのだが、それでも彼女には楽しいひと時である。

 何故こんな事になっているのかと言うと。
 まずここは森の中にポツンと建っている一件の屋敷。
 その地下倉庫にアイアンメイデン娘は保管されていた。
 実はこの屋敷は強力な淫魔の住処であり、このアイアンメイデン娘はその淫魔によって侵入してきた男性への搾精用として作られたのだ。
 …ところが。
 理由は不明だがその淫魔はこの屋敷を引き払ってしまった。
 その上面倒くさがった淫魔はアイアンメイデン娘を倉庫に放置したままにしてしまったのだ。
 当初の予定通りに使う機会はとうとうないままに。
 それがもう何十年も前の話であり、今では無人となった屋敷は廃墟となり、アイアンメイデン娘はただ一人倉庫にぽつんと取り残されたままだったのである。
 そこに近隣の村の少年であるリックがたまたまこの屋敷を見つけ、好奇心で入り込んで地下倉庫でアイアンメイデン娘を発見したのが二人の出会い。
 地下倉庫で一人寂しかったアイアンメイデン娘は数十年ぶりの人との出会いにわんわん泣いて…
 リック少年もそんな彼女を放っておけず以後ちょくちょくこの地下倉庫に遊びに来ては会話をする、という生活がここ3年程続いていた。
「というわけなんだよ。メイはどう思う?」
「いいなー、あたしも見てみたかったなぁ」
「だよなぁ、あれは本当に傑作だったぜ」
 この3年ですっかり大の仲良しになったアイアンメイデン娘、もとい“メイ”とリック。
 人間と人造淫魔でありながら二人が会話する姿は実に微笑ましい光景となっていた。
 これからもこんな生活が続けばいい。
 メイはそう思っていた。
 
 
 
 だが、現実はやはりそう簡単にはいかないものである。
 
 
 
 それから数日後の面会。
 メイはいつになく声を荒げていた。
「当分会えなくなる!?なんで!?」
「俺が将来冒険者になりたいって話は何度かしてたろ。年齢的にはもう旅立ってもいい頃合だ。そのためにちょっとずつ準備も進めてきた。…明日には村を出るつもりなんだ」
「そんな、急に…」
「すまねぇ。本当はもっと早く言うべきだったんだろうけど、なかなか言い出せなくて…」
 リックが来るといつも嬉しそうに喜ぶメイの姿を何度も見ているため、悲しませるとわかってて別れの話などなかなか言い出せなかったのだ。
「だったらあたしも行くよ!連れてってよ!」
「連れてって、って…」
「あたしの中は普段はエッチなお肉だけどその気になればベッドのようなふかふかの感触にもできるんだよ!野宿でもあたしの中で安眠できるよ!」
「何その機能。まぁ冒険者に野宿はつきものだからそれはちょっと惹かれるけど…」
「でしょ!?」
「でもどうやって連れてけってんだよ。お前自力じゃ動けないだろ。運ぶにしたって重過ぎるし」
「重い、って女の子に失礼じゃないかな!?」
「金属製が無茶言うな」
 中が空洞とはいえ、金属でできてるメイをリック一人で運ぶのはやはり無理な話である。
「そりゃ俺もメイと当分会えなくなるのは寂しいよ。けど冒険者になるのは本当にずっと夢だったんだ。今更やめるってわけにはいかねぇんだ。…わかってくれ」
「そんな…」
「何もこれが今生の別れってわけじゃねぇ。機会があればたまに様子見に帰ってくるぐらいはするからさ。だから…」
「…じゃあ、旅立つ前に一個だけあたしのお願い、聞いて」
「なんだ?言ってみろよ」
 何やら真剣な様子のメイ、そのお願いとあらばたいていの事は聞いてやろうとリックは軽い気持ちで聞き返す。
 だがそんな彼でも次の言葉を正確に理解するのは困難だった。
「あたしの中に入って」
「…は?」
「だからぁ…」
 メイはそう言って自らの体をギィィッ…と開いた。
 女性の顔を模した部分の下、胴体の部分が左右に開きその内側を露わにする。
 そう、男性を搾精するためにある淫肉を。
「あたしアイアンメイデンなんだからぁ…」
「いやそれは知ってるけど…あの、俺も命は惜しくて」
「死なせるわけないでしょっ!普通にHしよって話よっ!!ここまで言わせないでよ馬鹿ぁ!!」
「ご、ごめん!よくわからんけどとにかくごめん!」
 半ギレのメイの態度にリックも大弱り。
 彼はまだまだ少年、女心を理解するにはまだまだ経験が足りないようだ。
「ついでに言っておくけど…あたし処女だから。侵入者の搾精用に作られたけど侵入者なんて来なかったから、中に入れるのはリックが初めてなんだからね…?」
「お、おう」
 文字通りの鉄の処女という言葉が浮かんだがリックはその言葉をどうにか飲み込んだ。
 
 裸になったリックがメイの中に体を預ける。
 これからHな事をするという期待からかすでにペニスは大きくなっていた。
 背中に当たる淫肉の柔らかい感触がリックをますます興奮させている。
「は、恥ずかしいから、やるなら早くしてくれ」
「じゃあ、閉めるからね」
 メイの開いた胴体がひとりでに閉まっていく。
 ガコンッ…と重たい音をたてて胴体が完全に閉じられた瞬間、リックはメイの中に完全に閉じ込められた形になった。
 リックの体、前半分にも淫肉がくっつき全身が淫肉で包まれた事になる。
「おぉぅ、こうやって閉じ込められたらマジでろくに動けねぇんだな…」
「リック、入ってくれてありがとう。あたしの事信じてくれたんだね」
「へ?」
「わかってないの?淫魔のあたしが嘘ついててリックをこのまま搾り殺しちゃうとか思わなかったの?」
「お前死なせないって言ったじゃん?」
「そうだけど…いいや、とにかく嬉しいよ。だからいっぱい、気持ちよくしてあげるからね♥」
 メイの中の淫肉が蠢き始める。
 リックの体を愛撫し始めたのだ。
「くっ、おおっ…これは…」
 その心地よさに思わず身をよじるリック。
 だが淫肉はリックの全身を包み込んで離れない。
 どれほど身をよじろうとも、決して逃れる事はできないのだ。
「くぁっ、そこは…」
 ペニスは特に丹念に愛撫された。
 淫肉がペニスの先端から根元まで、さらに袋の方にまでまとわりついてくる。
「ひぅっ、気持ちいい…メイ…」
「へへ、まずはこのままイかせてあげる♥」
「うっわぁぁぁぁぁぁ!」
 ドロドロの淫肉がペニスを締め付けて激しくしごいてきた。
 その快感たるやリックの想像を遥かに越えており、瞬く間にリックは上り詰めてしまう。
「あっ、がぁっ、出るぅっ!」

どぴゅうっ!

 10秒もたたないうちにリックは淫肉の中に一発目の精液を放ってしまった。
 早すぎる、と感じたリックはばつが悪いのか落ち込んでしまう。
「うぅ…」
「気にする事ないよ。あたしはオチンチンから精液を搾り出すために作られてるんだよ?基本的に男が我慢できるわけないんだから」
「それはそうだけど、なぁ…」
 理屈ではわかってもなかなか感情では納得できない様子。
 ならば、とメイはちょっとばかり自分の力を見せ付けてみる事に。
「じゃあ、これはどうかな~?」
 ペニスを包む淫肉の動きが変わった。
 うねりが生じ、ペニスの締め付けが常に強弱変わり続ける。
「わぁぁぁ、なんだ、これ。気持ち、よすぎ…ひっ!?」

びゅるっ!

 先ほど出したばかりのペニスが瞬く間に二発目を発射してまった。
 だがメイの淫肉は容赦しない。
 今度は淫肉にヒダが作られ、繊細な動きでペニスを愛撫してきた。
 その細やかでその上的確な愛撫にリックは成す術などない。
「すげ、こんな、動き、あ、あぁぁ出るっ!」

びゅうぅぅっ!

 あっという間に三発目。
 それでもメイは止まらない。
 ペニス周りの淫肉が今度は回転するように動き始めたのだ。
 人間では再現不可能な動き、それでいて締め付けの強弱変化やヒダの愛撫なども忘れない。
 リックは今、普通なら決して体験できない快楽を味わっているのだ。
「うわぁぁぁぁぁ!メイ、これやばいって!出る、出るぅぅぅぅぅぅ!」

びゅく、びゅくぅっ!

 四発目の射精。この短時間で何度も射精したためかさすがに噴出量は減ってきている。
 だがリックのペニスの硬さと大きさは全く衰えていない。
 淫肉の愛撫が今も続いていて萎える事を許されていないからだ。
「どう、わかった?あたしが中でお肉をぐにゅぐにゅしたら射精しちゃうのは当たり前なんだから、変に我慢とか気にしなくていいよ」
「はい…」
 さすがにこれだけ連続で射精させられては反論の余地もない。
 しかし、しかしだ。
 女の子に一方的にイかされるだけではリックも満足できない。
 なんとか自分の方からもメイに何かしてやれないものか?
 そう思い彼はメイの中で動き始めた。
 基本的にメイの中に入れられた人間はまともに動けない。
 とは言っても微動だにできないわけではなく、手足をわずかに動かすくらいは可能なのだ。
「ひゃんっ!?な、何してるの!?」
「何って、こっちもメイを気持ちよくできないかと」
 リックはメイの内側にびっしりと張り付く淫肉を手でぐにぐにと揉み始めた。
 この予想外の行動にメイも驚いているのだ。
「これだってメイの体の一部にゃ違いないだろ?だったら、こう、触ってやればメイも気持ちいいんじゃないかなって」
「そりゃそうだけど…んっ♥」
「お?ここらへん気持ちいいのか?どれどれ」
「あっ♥んっ♥そこ、いいっ♥いいよリック♥」
 性感帯を見つけたリックに中の淫肉を揉まれメイの顔が快感に染まっていく。
 アイアンメイデンであるメイは基本男性を責めるために作られている。
 故に逆に責められるのは案外弱いのかもしれない。
「んっ、くっ、こっちも、いっぱい、突いてやる、から」
「はぁぁ♥そ、そこも、いい♥もっと、もっと突いてぇ♥」
 リックは腰も前後させ自らペニスで淫肉を突き、かき回していく。
 こちらも効果は覿面でメイの表情が明らかに蕩けていた。
 もっとも、淫肉の中でペニスを動かすのはリック自身も強い快感を受けてしまう諸刃の刃なのだが。
 
どぴゅぴゅっ!

「ぐっ、ああっ!!また、出るぅ…」
「いいよ、いっぱい出して♥あたしも、もっと中のお肉ぎゅってしてリックのオチンチン気持ちよくしてあげる♥」
「も、もう今でもすんげぇ気持ちよすぎて、射精止められねぇんだけど…おおぅ!」
 何度も何度も射精させられながらも、リックはペニスで淫肉を突く事はやめないでいる。
 自分だけ一方的にヤられたくないという意地と、メイも気持ちよくさせてやりたいという気持ちがリックを動かしていたのだ。
「えへへ♥ここも気持ちよくしてあげる♥」
「うっ…そこは…」
「男の子だって乳首は気持ちいいんだよ♥」
 メイの淫肉がリックの乳首にとりついてきた。
 両の乳首を淫肉に弄られ、リックは恥ずかしがるが淫肉がもたらす快感には勝てない。
「こっちも♥」
「おぃ、そこは…ぐぅっ」
 さらに淫肉はリックのアナルにまで入り込んでくる。
 リックもわずかに抵抗するが不定形な淫肉の浸入を止められるわけもなく。
 アナルが淫肉に愛撫される快感にリックは翻弄されるしかない。
「ほらぁ♥気持ちいいでしょ♥」
「マジ、かよ。こんな所、で…はぁっ」
「えいっ♥えいっ♥出しちゃえ~っ♥」
「ちょ、待っ…がぁっ!」

びゅるるっ!

 瞬く間にリックのペニスから精液が噴出。
 淫肉によるアナル責めという未知の快感に、抵抗などする間もなかった。
「はぁぁ…ふぅぅぅ…」
 もはや射精の間隔が短すぎてほぼイキっぱなしのリックだが、それでもメイの淫肉に愛撫する事は止めない。
「嬉しいよ♥精液こんなにいっぱい♥もっともっと、精液搾ってあげる♥あたしも、もうすぐ、イクから…あぁっ♥」
 対するメイの方も、リックの搾精はしながらも同時にリックの愛撫を受けて快感は高まってきている。
 いよいよ彼女の方にも絶頂の瞬間が近づいてきていた。
「メイ、メイっ…!」
「リック、あたし、イク♥イっちゃう♥あっ、あっ、んあぁぁぁぁっ♥」

ビクンッ!ビクンッッ!!

「あぁぁぁぁぁぁぁぁんっ♥」
 その瞬間、絶頂に達したメイの口から一際大きな喘ぎ声が飛び出した。
 メイの金属でできた重たい体も、心なしか快感に震えている。
「くぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

びゅるぅっ!びゅくびゅく、びゅくっ!!

 当然リックの方もただではすまない。
 メイの絶頂の瞬間、淫肉がペニスをきつく締め付けてきた事により強い快感を受けたリックがこれまでになく大量の精液を搾られていた。


「ありがとうリック♥いっぱい出してくれて♥」
「それは、良かったよ…ハハハ」
 情事を終え、メイはすっかり満足げ。
 リックの方は散々搾られたために疲れきっているが彼もやりきったという表情である。
「…いい思い出になったよ。これで当分は大丈夫だと思う」
 だが、そう話すメイの表情はやはり寂しそう。
 その姿にリックも胸を痛める。
「メイ…」
 そして、リックは決意した。
「待ってろよ。俺は必ず冒険者として成功してやる。そしたらお前にまた会いに帰ってくるから」
「リック…」
「約束だ」
「…うん♥」

 この翌日、リックは冒険者として旅に出た。
 いつか再会する事を約束して。
















 そうして旅立ったその日の夜。
「やれやれ、冒険の初日から野宿か」
 野宿の準備をしていたリックの所に、
「リック♥」
 聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「…今の声は?」
「こっちこっち♥」
「…メイ!?」
 確かめてみると、やはりそこにいたのはメイ。
 あの屋敷の地下倉庫から動けないはずの彼女が何故かここにいたのだ。
「なんでお前ここに、いやそもそもどうやって来た!?」
「ふふーん、実はねぇ、あたしにはワープ機能がついていたのよ!」
「はぁ!?お前、そんな機能があるならなんで…」
「それがね、この機能は一度でも精を吸った事のある男性の近くにしかワープできないのよ。元々精の味を覚えた男性を追いかけて何度でも搾精するための機能だから」
「…まさか、俺とHしたのはこのために…」
「えへへ♥でもこれであたしもついて行けるでしょ♥」
 旅立つ前の思い出作り、なんてのは嘘で初めからワープ機能でついてくる気満々だったメイ。
 これにはリックも呆然。
 結局はメイの方が一枚上手だったようだ。
「…昨日の決意は一体…」
「いいじゃない♥これからも一緒♥って事で」
「はぁ…」
 まぁあれほど体を重ねた相手が憎いわけもなく、やれやれとため息をつきながらもリックはこの状況を早々に受け入れていた。
「わかったよ。またこれからもよろしくな」
「うん♥それじゃさっそく…♥」
 そう言って体を開くメイ。
 その姿を見てリックは昨日の情事を思い出してつい顔がにやける。
「おいおい、昨日の今日で…」
「試してみてよ。このベッドのようなふかふか感を!」
「そっちかよ!」
 メイの中の淫肉が、まさにベッドのようなふかふかの感触に変化していた。
 確かに野宿の時には役立つと本人も言っていたが、エロい事を期待していたリックにとってはとんだ肩透かしである。
 
 でもこの後滅茶苦茶快眠した。

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